HEAVEN's Door
巧くんは北校舎1階の、あまり人が来ない場所に連れていってくれた。

「ここなら、お弁当も食べられるし」

でも、巧くんの手には何もない。

「お昼は?」

あたしが聞くと

「3限と4限の間で食べた」

…早弁かあ。



あたしは遠慮なくお弁当を広げて食べると

「いい食いっぷりだなあ」

巧くんは笑っていた。
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