HEAVEN's Door
「…ま、いっか」

巧くんは急に考えるのを止めて

「行こう、混んじゃうから」



…もしかして。

前を走る巧くんを見つめてあたしは思う。

この人、本当は。

『柏原 拓海』



あまりにも会いたいと願うばかりに。

とうとうリアルな夢にでも出てきたのかと思う。
< 32 / 79 >

この作品をシェア

pagetop