HEAVEN's Door

Dear Shotaro

「…兄ちゃんと睦海がツーリング?
ありえないよ!!」

祥太郎は頭を左右に振った。

「夢じゃないの?」

「あたしは夢じゃないよ!
拓海くんとこの1週間くらい、学校でも会ってた!」

祥太郎は鼻で笑って

「お前、この前の転倒で頭でも打っておかしくなったんじゃない?」

祥太郎はあたしを馬鹿にしながら便箋を開いた。

最初は本気じゃなかったのに段々、目の色が変わっていくのがわかった。
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