HEAVEN's Door
Dear Hikaru
「…そんな事もあるんやなあ」
祥太郎から逃げる為に光さんの後ろに隠れたあたしは。
光さんがボソッ、と呟いたのを聞いた。
「むっちゃんが拓海に会いたいって思ってたんと違う?」
後ろを振り返ってあたしに言う。
「うん、思ってた」
「きっと、誰かがあまりにもむっちゃんが拓海の事を想い過ぎてたのを可哀相に思って。
むっちゃんは現実で、拓海は現実に近い夢の中で。
引き合わせてくれたんやろな」
光は笑ってあたしの頭を撫でた。
そして便箋を開く。
祥太郎から逃げる為に光さんの後ろに隠れたあたしは。
光さんがボソッ、と呟いたのを聞いた。
「むっちゃんが拓海に会いたいって思ってたんと違う?」
後ろを振り返ってあたしに言う。
「うん、思ってた」
「きっと、誰かがあまりにもむっちゃんが拓海の事を想い過ぎてたのを可哀相に思って。
むっちゃんは現実で、拓海は現実に近い夢の中で。
引き合わせてくれたんやろな」
光は笑ってあたしの頭を撫でた。
そして便箋を開く。