パトリツィア・ホテル




沖縄でのスキューバダイビングは、一面に珊瑚礁の広がる海に潜る。

赤、黄、緑……無数の色を持つ珊瑚は美しく透明な海と調和し、さらに色取り取りの小魚がそれらの合間を縫って泳いでいて。

こんな美しい海に潜れるなんて、本当にワクワクする。



青々と広がる海を前に、私はついにビキニ姿を露わにした。

「うわぁ、咲ちゃん。やっぱり、水着いい!よく似合ってる!」

「そ……そう?」

勇人に言われると照れ臭くて、むず痒くなった。

それに、こんなに露出することなんて滅多にないし、すごく恥ずかしい……

でも、勇人のテンションは高くって。

もし惚れ直してくれてたら嬉しいかな……なんて思ったりした。



スキューバダイビングではその水着の上からウェットスーツを着て、マスクやスノーケルといった必要装備を身につけて潜る。

私達は生徒として、他の初心者と共に、まずはインストラクターにスキューバの方法を教わった。

インストラクターは、小麦色に肌の焼けた、まさに肉食系の男性二人だった。

勇人とは全く違うタイプだけれど、相当にワイルドなイケメンで、スキューバの生徒の女子達は色めき立っていて。

だがしかし、勇人が登場するとやはり女子の視線はこちらの方に集中し……その二人は、どことなく不満そうに眉をひそめたような気がした。
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