パトリツィア・ホテル
「パトリツィアが融資を打ち切られた……ってことは、抱えているのはお金の問題ってことよね」

「そりゃあ、そうよ」

朱里は「当たり前じゃん」と言いたげに相槌を打った。

「それじゃあ、代わりにお金を貸してくれる所が見つかれば、問題ないわよね」

「そりゃあ、そうだけど……お金の問題だし、そんなに簡単にはいかないはずよ」

「まぁ、それはそうだけど……」

パトリツィアにお金を貸してくれる宛て……私の頭の中では、以前、勇人が口にしたある人物のことが浮かんだ。

それは、そんなお金を持っているのかどうかも分からないし、どんな人物なのかさえも想像がつかない。

だけど……勇人にとって『他人ではない』その人なら、普通に考えると今のこの状況を放ってはおけないはず!


「ねぇ、朱里。ちょっと、一緒に調べて欲しいことがあるんだけど。いいかな?」

「ええ、そりゃあもちろん、協力できることがあればするけど……調べることって?」

調べるとは言っても、どうやって調べたら良いのか、検討もつかないけれど。

私は、自分の考えていることを彼女に話した。
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