パトリツィア・ホテル
「何て奴なの!?」
私の話を最後まで聞いた朱里は、プンプン怒った。
「神澤って、ホント、最低! そんな汚いことせずに、正々堂々と勝負なさいよ……ったく」
いつも通りの朱里のその口調はすごく怒っているんだけど……
私達のことを想って怒ってくれているその言葉は、とっても優しく思えて。
冷たくなりかけていた私の心は温かく、緊張しきっていた私の体も柔らかくなっていくのが分かって。
そんな場合ではないって分かっているんだけど……私は思わず、電話口でフフッと笑ってしまった。
「ちょっと、咲! 何を笑ってるのよ! 私は、あんた達のことを想って……」
すかさず、電話越しに彼女の怒声が響いた。
「ごめん、ごめん。やっぱり朱里は、いつもの朱里だなぁと思って」
「はぁ?」
「言い方はキツいけど、いっつも私のことを心配して、助けてくれて。朱里がいてくれて良かった……本当、最高の親友だよ」
「ああもう、はい、はい。それは知ってるから。そんなことより、今はまず、パトリツィアをどうやって救うか……でしょ? もっと真剣に考えなさいよ」
照れ隠しにそんなことを言う彼女は、きっと顔を真っ赤に染めている……電話越しにもそのことが想像できて。
私はさっきまでの切迫した緊張感が解けて、少しだけれど心に余裕ができた。
私の話を最後まで聞いた朱里は、プンプン怒った。
「神澤って、ホント、最低! そんな汚いことせずに、正々堂々と勝負なさいよ……ったく」
いつも通りの朱里のその口調はすごく怒っているんだけど……
私達のことを想って怒ってくれているその言葉は、とっても優しく思えて。
冷たくなりかけていた私の心は温かく、緊張しきっていた私の体も柔らかくなっていくのが分かって。
そんな場合ではないって分かっているんだけど……私は思わず、電話口でフフッと笑ってしまった。
「ちょっと、咲! 何を笑ってるのよ! 私は、あんた達のことを想って……」
すかさず、電話越しに彼女の怒声が響いた。
「ごめん、ごめん。やっぱり朱里は、いつもの朱里だなぁと思って」
「はぁ?」
「言い方はキツいけど、いっつも私のことを心配して、助けてくれて。朱里がいてくれて良かった……本当、最高の親友だよ」
「ああもう、はい、はい。それは知ってるから。そんなことより、今はまず、パトリツィアをどうやって救うか……でしょ? もっと真剣に考えなさいよ」
照れ隠しにそんなことを言う彼女は、きっと顔を真っ赤に染めている……電話越しにもそのことが想像できて。
私はさっきまでの切迫した緊張感が解けて、少しだけれど心に余裕ができた。