パトリツィア・ホテル
「それでは皆さん。このパトリツィア・ランドで今日この日、夢に溢れる素敵な時間をお過ごし下さい」


社長が笑顔で爽やかに締めた瞬間、待ちに待ったランドのゲートが開かれた。


「よっしゃー!」

「まずは、パレードよ。パレード」


みんな、胸のワクワクを抑えきれない様子でゲートをくぐって行った。



でも、私は中々足が進まずに、ゲートの前でもたついていて。


「咲ちゃん、どうしたんだ?」


そんな私に、新宮くんは不思議そうな顔で尋ねた。


「うん……何だか、緊張して」

「緊張?」

「ええ……」


私は消え入りそうな声で話した。


「だって……私のアイディアが元のアトラクションが誕生して。それって、私なんかの想像もつかないほどにすごいことで。でも……だからこそ、本当に大丈夫かなって。みんなにとって、楽しくなくて……失敗したりしないかなって。それが、すごく心配なんだ」


そんなことを言う私に、彼はにっこりと笑った。


「なぁんだ、そんなことか。大丈夫だって! だって、『Story Maker』は『俺らの』アトラクションなんだし!」

「俺らの……」

「そう!」


新宮くんはニッと目を細めた。
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