カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

車を出されてブランケットに足元を包まれると、私たち付き合ってるのかな、と今さらながら疑問が湧いてきた。
私は課長の告白をオーケーした形にはなっていない。しかしなんの関係もない男性と二週間同居してみる、というのも変な話だ。

結婚前提なのだから、二週間といえど深い関係に進むのかもしれない。
あの硬派な課長が……?とやはり違和感が拭えない。
なんなら三年くらい交際してからしか結婚しなさそうなイメージなのに。


車は二十分ほど移動して目黒駅からすぐの、アクセスのよいマンションの地下ガレージへ入っていく。
風景を反射するメタリックな外観で、一階と上層階のおそらくラウンジと思われる部分はガラス張りになっている。

ここに住んで車を持っているなんて、課長はやはり筋金入りの御曹司なのだと絶句する。
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