シュガーフリー
幸せになるために


「…帰るか」


そう言った亮太は、あたしの手首を掴んだまま、歩き出した。


「り、亮太っ」


「何?」


「…手」


掴んだままだよ…?


「離して…?」」



「ヤダ」


きっぱりと言う。




やだって…


亮太?






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