リアル彼氏
☆☆☆

ゲームの中。


あたしはあのレジャースポットにいた。


前回、ハンカチを拾ってもらったところから開始されているのだと、すぐにわかった。


前回と違うところは、画面の下には会話の内容の選択肢が表示されているところだった。


1「それじゃ、さようなら」


2「あの、よければ連絡先を交換してくれませんか?」


3「これからどこかへ行きませんか?」


3つの選択肢にあたしは瞬きをした。


メッセージ上ではすでにフォローされているが、ゲーム上ではまだそこまで進んでいないのだ。


1はもちろん論外だ。


ゲームを進めるためには2か3しかない。


いきなり3を選ぶのはちょっと積極的過ぎるかな?


そう思い、あたしは2番のセリフをタップした。


「あの、よければ連絡先を交換してくれませんか?」


覚悟を決めたあたしの言葉に、藍は笑顔で頷く。
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