エチュード〜さよなら、青い鳥〜
「初音、あなた何を言い出すの」
一番初めに我にかえったのは、恵だ。
「丹下の一族なら、アリオンに戻るとしても、アリオン・エンタープライズでお父さんの片腕として働くとしても、誰も文句は言わない。逆に丹下の一族の立場なんだから、当然だと思うよ。
それに、私にもメリットはある。
名前が変われば、余計な先入観なくピアノを聴いてもらえる。もちろん、既に知っている人は仕方ないけど、これから初めて私のピアノを聴く人は、“アリオンの丹下の娘”って先入観なく聴いてもらえる。名案だと思うけど」
そこまで一気にまくしたてて、初音はハッと我に返り、小さく息をついた。
「簡単に結婚なんて出来るわけないか。
余計なこと言ってゴメン。
お仕事の話に首を突っ込んだりして、ゴメンね。…私、ピアノの練習してくるわ」
「…ちょっと待て、初音。
悪くないぞ。うん、悪くない。むしろ、メリットばかりかもしれないな」
広宗が立ち上がろうとした初音を止める。
「俺はいいと思う。四辻くんの気持ち次第だけれど。前向きに考えてよ、初音からのプロポーズ。
嫌ならまた、別の方法考えるから」
「え、いや、社長、それは…」
四辻にとってまさに青天の霹靂。驚きすぎて頭が働かない。
一番初めに我にかえったのは、恵だ。
「丹下の一族なら、アリオンに戻るとしても、アリオン・エンタープライズでお父さんの片腕として働くとしても、誰も文句は言わない。逆に丹下の一族の立場なんだから、当然だと思うよ。
それに、私にもメリットはある。
名前が変われば、余計な先入観なくピアノを聴いてもらえる。もちろん、既に知っている人は仕方ないけど、これから初めて私のピアノを聴く人は、“アリオンの丹下の娘”って先入観なく聴いてもらえる。名案だと思うけど」
そこまで一気にまくしたてて、初音はハッと我に返り、小さく息をついた。
「簡単に結婚なんて出来るわけないか。
余計なこと言ってゴメン。
お仕事の話に首を突っ込んだりして、ゴメンね。…私、ピアノの練習してくるわ」
「…ちょっと待て、初音。
悪くないぞ。うん、悪くない。むしろ、メリットばかりかもしれないな」
広宗が立ち上がろうとした初音を止める。
「俺はいいと思う。四辻くんの気持ち次第だけれど。前向きに考えてよ、初音からのプロポーズ。
嫌ならまた、別の方法考えるから」
「え、いや、社長、それは…」
四辻にとってまさに青天の霹靂。驚きすぎて頭が働かない。