独占欲全開の超イケメン俳優と秘密の同居生活始めます!
『…帰ろう』


数分?


どれくらい抱き合っていたのか分からないけど…


私達は、そこからまた歩き出した。


お互い、さっきのことには一切触れずに…


車に乗って、私は、亜希斗さんに尋ねた。


『あの…亜希斗さんはどうして俳優さんになろうと思ったんですか?』


ずっと聞きたくて聞けなかったことだった…


『…知りたい?』


助手席の亜希斗さんが言った。


『はい。でもすみません、プライベートなことですもんね』


『いや、雅妃にならいい。正直、この話は健さんにしかしたことなかったけど…』


『そうなんですか?私なんかに話していいんですか?』


何だか、申し訳なくなった。


『雅妃のことは…信頼してる』


そう言った後、亜希斗さんは、ゆっくりと話し出した。


『俺には、同じ年のいとこがいた。母親の姉の子ども。家もずっと近所で、小さい時から毎日遊んでて…いわゆる親友ってやつだった』
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