【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「んん……もうっ、ダメッ……」

 「俺も……もう……」

 若葉さんの中を激しく貫くこの体も、すでに限界を迎えていた。本当ならもっと抱きたい。だけどもうダメだ……。

 「愛してる……」

 俺は指を絡めたまま、そう呟いて思いっきりベッドを揺らして理性を解き放った。ギシギシと揺れていたベッドも静かになり、お互いベッドの中で幸せな気持ちになりながらその日の夜は眠りについた。

 





 「……ん」

 翌朝目が覚めると、すでに若葉さんはキッチンに立って朝ごはんの支度をしていた。そして俺へのお弁当も同時に作ってくれていた。

 「おはよう」

 「おはよう、裕太さん。早く顔洗ってきてね?」

 「ああ」

 いつもと変わらぬ朝なのに、この前まで病院のベッドで眠っていたとは思えないくらい美しい俺の妻。もう自慢してもいいくらい美しい妻だ。

 こんなに幸せな結婚生活を送れる俺は、本当に幸せ者だ。若葉さんがいてくれるからこそ、実感できる幸せだ。

< 252 / 257 >

この作品をシェア

pagetop