【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書


 「……あの、刑事さん」

 「はい」

 「……その、この前は、本当にすみませんでした……あんなこと、してしまって」

 「いえ、気にしないでください。……俺も、君にそうしてしまったので」
 
 「……はい」

 気にしないでくださいと言われても、気にしてしまうよ。だって付き合ってもない女性からキスなんかされたら、当然引いてしまうに決まっている。

 本当にバカなことをした……。

 「……笹木さん」

 「はい……?」

 「20年前の事件について、俺なりに調べました。うちの署に、当時の捜査資料が残っていたんです」

 「……え?」

 「すみません、また混乱させるようなことをしてしまったかもしれません。……だけど少しでも、君のことについて知りたくて。君の役に立ちたいと、思って。……すみません、本当に」

 「……そう、ですか」

 「詳しく見ました。当時の捜査資料を。……読んでいて俺も、悲しい気持ちになりました」


< 99 / 257 >

この作品をシェア

pagetop