【完結】モンスター撲滅委員会
そのとき
カイくんの目の色が、変わった。
とても順調にことが進んでいるようには見えないこの状況を楽しんでいるような
そんな目に。
「平野タカフミ。元ホスト。源氏名は"リュウ"」
――……?
「一年足らずで800万もの借金をあっという間に返しちゃうなんて。どんなサイドビジネス始めたんだか」
「……お前」
店長さんの声が、さらに低くなった。
というよりは
「寝不足なのは、大好きなギャンブルから抜け出せないから」
「俺のこと。……知ってて近づいたのか」
ドスのきいた、と表現すればいいだろうか。
「とぼけるのは。やめた?」
「たしかに俺はホストをやっていた。……当時の俺はクズだったさ。バカやって、借金も作った。だが。死ぬ気で働いて返した。今はギャンブルだってしていない」
「いやいや。こんなちっぽけなカラオケ屋の店長ごときが、年収以上の借金返せるわけないでしょ。ウソはイケナイよ?」
「足らずは……両親から借りた。必ず返すと約束している。これで満足か」
「満足? ぜーんぜん。そんな幼稚園児の空想以下のイイワケ述べられても。きもちわるい。同じ空気吸うのたえられない」