【完結】モンスター撲滅委員会
カイくんは
店長さんの悪事を暴きながら
「あいつのカメラやサイトを利用してやった。自慢らしい城を死刑場にできた。僕らなりの【罰】は、たしかにくだされた」
それを、公にはしなかった。
真実を伏せた。
「……まあ、僕的には。軽く10倍は苦しんでもいいんじゃないかって思ったけどさ」
怪物を自らの手で狩るために。
それが
誰かの……"願い"だったから?
「心に深い傷を負った少女は。今。どうしてますか」
勘違いかもしれないけれど
わたしの質問に
カイくんが切なげに微笑んだように見え
心が、ズキンと痛む。
「少女にトドメをさしたのは――平野でなく、赤の他人だ」