【完結】モンスター撲滅委員会
「僕が平野を狩ると決めたのは、少女の死の真相を、この耳で聞いてしまったから」
「それじゃあ。依頼人というのは」
「少女のご遺族さ。平野を法で裁いたところで、たいした実刑は出ない。証拠も出てこないかもしれない。裁判で戦うにしても娘が他人に見られたくない動画を見つけ出し、提出し、第三者たちに公開しなければならない。キミがご両親なら。戦える? たえられるかい?」
どうしようも、なかったんだ。
「大切な娘をセカンドレイプに合わせたくない。生ぬるい罰なんて与えるくらいなら、悪魔に魂を売ってしまう方がいい。そう思って僕らに本当の救いを求めたんだよ」