【完結】モンスター撲滅委員会
それ、わたしも気になります。
「聞いてきたって。誰から?」
「…………」
「大丈夫。誰にも言わないし。秘密は守るから」
カイくんの笑顔に、少年の警戒心が解かれたように見えた。
本当は悪魔の笑顔なんだけど
それは、言っちゃいけないやつ。
「保健室の。……先生から」
「そっか」
「あの。ボクが、あそこに行ったことは」
「誰かに話したりはしないよ。キミが望まない限りは」
「……そうですか」
「お母さんには僕から言っとこーか」
「秘密にしててくださいっ!」
物静かそうに見えた少年が大きな声を出したことに驚いたのは、わたしだけ。
カイくんは、穏やかなままで
「うん。わかった」
カイくんの言葉に、少年がようやく安堵の表情をみせる。
なにをそんなに怯えていたのだろう。
誰にも知られたくないってことは。
親にもナイショで来たの……?
あの子の親は
自分の子供がどこでどんな食事をしたかも、知らないということだろうか。
「またいつでもおいで」
「……お兄さんは。あの店の方ですか」
「そうだよー」
「ありがとうございます。ごちそうさまでした」
少年が、深々とおじぎすると帰っていく。