【完結】モンスター撲滅委員会

それ、わたしも気になります。


「聞いてきたって。誰から?」

「…………」

「大丈夫。誰にも言わないし。秘密は守るから」


カイくんの笑顔に、少年の警戒心が解かれたように見えた。


本当は悪魔の笑顔なんだけど

それは、言っちゃいけないやつ。


「保健室の。……先生から」

「そっか」

「あの。ボクが、あそこに行ったことは」

「誰かに話したりはしないよ。キミが望まない限りは」

「……そうですか」

「お母さんには僕から言っとこーか」

「秘密にしててくださいっ!」


物静かそうに見えた少年が大きな声を出したことに驚いたのは、わたしだけ。


カイくんは、穏やかなままで


「うん。わかった」


カイくんの言葉に、少年がようやく安堵の表情をみせる。


なにをそんなに怯えていたのだろう。


誰にも知られたくないってことは。

親にもナイショで来たの……?


あの子の親は

自分の子供がどこでどんな食事をしたかも、知らないということだろうか。


「またいつでもおいで」

「……お兄さんは。あの店の方ですか」

「そうだよー」

「ありがとうございます。ごちそうさまでした」


少年が、深々とおじぎすると帰っていく。


< 250 / 653 >

この作品をシェア

pagetop