【完結】モンスター撲滅委員会
「あの子は金を持っていなかった」
「え?」
「そして。異様な礼儀正しさ」
ワケありな少年に、カイくんが興味を示しているように見える。
「ほんとにタダで提供しているんですね」
「無理には、とらない。もしも10円払わせてって言う子がいたら。もらってあげる」
「そこは、いただくんですか」
「その方が通いやすいって人もいるから」
カイくんは、優しい顔した悪魔だ。
悪い人間を死ぬまで追い詰めてしまう。
そういう意味では
悪魔よりも死神って言葉の方がしっくりくる。
息を吐くように嘘をつく。
笑顔でナイフを突き刺す。
それでも――……
【また。いつでもおいで】
子供に向ける笑顔はニセモノなんかじゃないと思う。
いいや。
わたしが、そう信じたいだけなのかもしれない。
「どしたの」
「へ?」
「僕の顔、じっと見て」
「……なんでもない、です」
「はあ。キミって子は」
「え?」
「おねだりさんだねえ。2人きりになるまで待てないの?」