【完結】モンスター撲滅委員会



「助けを……求めなかったの?」

「親を売るような気が、した」

「……!」

「母がいけないことをしていると、世間にさらされるのが。ボク自身を愛されていない子だと認めてしまうのが。……怖かった」


タクミくんは、縛られている。


「たいして世話になったつもり、ない。それでも今ボクが生きているのは。少なくとも赤子のときにおむつを替えてもらったり、ミルクをもらったりしたからで」


お母さんから逃げられなくなっている。

逃げたくてもそう思えないんだ。


それどころか

お母さんを守ろうとさえしている。


感覚が――、麻痺している。


「ひょっとしたら寒い日には布団をかけてもらって。暑い日には水分をとらせてもらったことがあったのかな……とか。その恩を仇で返すのかって言われちゃ。なにもできない」


タクミくんが生まれてきたことは、なにも悪いことじゃないのに。
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