【完結】モンスター撲滅委員会


「被害者から訴えられたところで証拠がなければ小西の罪が明らかになることはない。仮に逮捕されたとして、安全なとこで呑気に生活しながら数年で出てきてさ。また同じようなこと繰り返しかねない」


小西さんに良心があれば

相手の気持ちが理解できたなら、どれだけよかったか。


「悪事を働いてる自覚のない怪物は。救えないよねえ」


カイくんに、また

バカな子だって思われたんだろうな。


それとも

バカはバカなりにオトリになれたのかな。

少しくらいは。


……それは、ないか。


わたしがいなくても

自分で狩れるって、言っていたから。


「おいで」

「……え?」


カイくんが、カフェの奥へ歩き進む。


今の。

わたしが、呼ばれたんだよね……?


もうすぐ開店だから

子供たちの前で話を続けるわけにいかないと考えたのか。


それとも気分なのか。


どうしよう。

遠ざかるカイくんの背中を見つめたあと、土屋さんに視線を向ける。


「ここは、もういい。ありがとな」


手伝いをやめて

カイくんを追いかけろ、と言ってくれている。

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