【完結】モンスター撲滅委員会


「そう、ですね」


カイくんについていくと決めたのは、わたし。

騙されたのも、わたし。

怖い目にあったのは――知恵と力がなかったから。


「小西は。はやくに実の母親を亡くしていてね」

「え?」

「よいしょ」


カイくんが、わたしを立ち上がらせてくれる。


…………やさしい。


「もっとも。小西はろくに母親にかまわれていなかったから、然程ショックでもなかったと思うよ。後妻との交流も最低限で。家族との時間より習い事や勉強してる時間の方が長かったし。使用人たちに世話を任せっぱなしだった」

「……そうだったんですか」

「にぶちんなキミも。なんとなくわかってると思うけど。小西の父は上流階級の人間だ」


警察に顔がきく、みたいなこと

苦し紛れに小西さんは言っていた。


「極度のモラハラ男」

< 580 / 653 >

この作品をシェア

pagetop