【完結】モンスター撲滅委員会
――――え?
「なに言ってるんですか。わたしは。一人っ子ですよ」
「本当に?」
「……はい」
なんだろう
この、胸のざわめきは。
わかりきった質問に
当たり前の返事をしただけ……なのに。
「キミは兄妹で監禁されていた。発見時、気絶していたキミのとなりに――お兄さんの無惨な遺体と、体を20箇所あまり刺された犯人の遺体が転がっていた」
お兄ちゃんなんて、いない。
誘拐だってされていない。
「キミの、お母さんね。病で入院中に亡くなったとされているけれど」
お母さんは、病気になった。
頑張って治療したけど治らなかった。
「自殺したんだってさ」
「…………!?」
「息子を失って。心が壊れてしまったんじゃないかな」
そんなわけ、ない。
病のせいで会うことはできなかったけれど
わたしのお見舞いを喜んでくれていたと聞いている。
「ねえ。そよちゃん。ひょっとしたらさ。あの誘拐事件の幕を閉じたのは」
なにも考えられない頭で
カイくんの言葉の続きを、待つ。
その時間が、いやに長い。