イケメン生徒会長の甘くて危険な溺愛
「まあ、あいつも鬼じゃないんだ、そんなに心配することはない」
私を安心させようとしているのか、副会長は似合わない微笑みを浮かべた。
その顔には、抵抗されると面倒なんださっさとしろ、と書いてある。
「鬼じゃないけど、悪魔かもよ…」
隣でツインテールさんが茶々を入れてくるので、私は青ざめる。
悪魔…?
あの綺麗な顔が悪魔になるの…?
「ジョーダンだってば!」
副会長に睨まれたツインテールさんが、にっこり笑って私の肩を叩いた。
「とにもかくにも、行ってらっしゃい」
「えっ一緒に入らないんですか?」
「俺たちの仕事は、ここまでだ。俺もこいつも、教室に帰る」
「えええええ」
「悪いがどうしてやることもできない」
副会長は半ば強引に話を終わらせ、ドンドン、とその大きな扉を叩いた。
すごいノックの仕方だ。
「透、連れてきたぞ」
乱暴に開けられた扉の先に広がる景色に、私はごくり、と息を飲んだ。