はじめての恋。
15.
次の日ー
いつも通りの時間に起きて、
いつも通りの支度をして、いつも通りに家を出た。
『行ってきます』
「いってらしゃい」
いつも通りのお母さんとの会話。
でも、私は当分あなたを恨む気がする…
いつも通りでないのは自分の気持ちだけだった。
心が揺れてるのが自分でもわかったくらい。
凌久に見破られそうだけど…それでもいい。
私はとりあえず、凌久に会いたかった。