はじめての恋。
20.



両親と、凌久が会う日。



「着いたよ」

と、

凌久から連絡が入ったのは10時すぎだった。




大学がお休みの日に、こんな早く起きられた凌久を褒めてあげたい。




私の為に、ありがとう。

別れを選ばず、来てくれた凌久に感謝しかない。





初めて、家に凌久を呼んで…初めて両親と凌久が顔を合わせた。





「初めまして、飯田凌久と申します。ご報告が遅れて、大変申し訳ありません」

「初めまして、凛の父と母です。いつも凛がお世話になってるようで…」

「こちらこそ、お世話になっております」




私は、凌久と母、父の間に立ち見守ることしか出来なかった。


けど、

気まずくて…逃げてしまいそうだった。





「いつからお付き合いしてるんですか?」

「去年の8月ごろから…」





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