はじめての恋。
21.




「凛の父ちゃん、母ちゃんが凛の事を一番に思って俺に言った言葉が全てだと思う」

「俺は、凛の一番でいたいと思っていたけど…誰よりも凛を思ってるのは凛の父ちゃんと母ちゃんだと思う。」

「このまま凛と、一緒にいる事何て簡単だけど…一回、別れよう」





嫌な予感が的中した。



私は、涙が出なくて…

ただただ、凌久の話を聞く事しか出来なかった。





「凛の為に、父ちゃんは俺に何回も会ってくれたよ。幸せ者だよ、凛。」


と、

凌久は私に言った。






凌久は私のお父さんに何回も会ってくれていたのかな。



認めて貰うため?

最後の最後まで、私の為にありがとう。






これからも一緒にいたいという願いがここで、消えてしまった。





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