はじめての恋。
24.




『4月から、仕事頑張ってね』

「凛も大学頑張れよ」

『うん』

「元気でな」

『バイバイ』




もう、こうやって顔を見合わせて会う事はないだろう。




凌久の家に来るのも最後。

凌久と話すのも最後だろう。



この道を通る事もないだろう…



凌久が地元に帰れば、偶然会う事何て出来ないだろうし…「会いたい」と言われても、すぐに会いに行ける距離でもない。




会う事はないんだろうな…

そう思うと…涙が溢れて止まらなかった。





前を向こうと思った矢先に、また一からになってしまった様だった。


辛い。

私は何のために生きてるんだろう…





『助けて加奈』

と、

加奈に助けを求めて電話した。




今、私の心の支えは加奈しかいない…




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