はじめての恋。
5.




来て欲しくない時間は、来るのが早かった。



いつも、

そういう時の時間は残酷だなと思う。




凌久先輩とは、大学の最寄り駅で待ち合わせをしている。





『着きました』

と、

連絡をして間もなく、無事に合流した。




たったの2週間ぶりだったけど…久しぶりって感じだった。



でも、不思議な感覚で…

緊張していたはずなのに、どこか安心した。




のも、束の間。




「話するだけだし、うち来る?」

『ぇ、はい』




男の人の家…

少しでも、安心した気持ちを返して欲しい。




私の緊張は最高潮になっていた。




特に何もするわけでもなく、話をするだけなのに…何で、私こんな緊張してるんだろう。


馬鹿みたい。





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