はじめての恋。
9.




疲れていたわけではないけど、早めに寝てしまっていたようで起きたら凌久くんからLINEが入っていた。





「起きてる?」

「寝てるっぽいね、おやすみ」


と、

寂しそうにしてる凌久くんの姿が頭に浮かんだ。




ごめんね。





遅くなったものの、『おはよー』と、LINEを返すとお昼過ぎに「おはよ」と返信が来た。


と、

思ったらその数秒後に電話が来た。





「凛、おはよう」

『おはよう』

「凛の声聞くと眠くなる」

『寝ていいよ、おやすみ』

「おやすみ」

『昨日遅かったの?』

「いつも通り」

『起きるのもいつも通り』

「その通り」

『じゃ、明日は6時に起きて迎えに来て』

「無理」

『何で即答なの』

「6時何て起きたことない」



と、

なぜか、自信満々の凌久くん。




と、言っても私も迎えに来てもいいよって言われても、起きられる自信はない。






頑張って起きるなら8時だって。


それより、

前に来て欲しいなら凛が来た方が早いって…




リアルすぎて、逆に笑えてしまった。






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