はじめての恋。




家に帰り、遊園地のお土産を渡すと何かを察した母は、


「男の子と行ったの?」

と、

聞いてきた。





母の勘は当たりすぎてて怖い。

けど、素直に言わない娘も怖いと思う。





『いつも一緒にいる女の子達と』

「そうなのね、楽しかった?」

『楽しかったよ』

「良かったわね」




と、

言う母の目が怖かった。



変に察しされたら怖いと思って、必要以上に目を合わさず逃げるように自分の部屋に行った。




別に、

隠す必要はないんだろうけど…



言う勇気がなかったし、今もない。






いつか、凌久くんを紹介出来る日が来るかな。





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