冷たい千景くんは10分だけ私の言いなり。
そしたらほんの少しでも、千景くんの彼女として全校生徒から認められるかもしれない。


もっと、自分自身にも自信が持てるかも。


そのためには納得のいく形で委員の仕事に全力投球するんだ。


それが今の私の大きな目標。


千景くんにはそんなことは言えなかったんだけど、実はそういう願いもあって、委員長の仕事に挑戦してみたんだ。


こんな大役に私が自分から立候補するのは初めてだったから、拓海くんなんかは凄くびっくりしていたけど。


それにしばらくはやっぱり千景くんに会うのは控えた方がいいのかなって思っていたから何かほかに打ち込めるものが出来てちょうどよかった。


私達の交際が、河井先生に目を付けられているようだったから千景くんにどんな被害が及ぶかわからない。


先生は私たちの交際をあまり快く思ってないみたい。


学校内でキスしてるところを見られたのはまずかったかな。
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