癒しの君と炎の王~炎の王は癒しの娘を溺愛中~
「ソフィア、今日ここに来たのには話があって。」
「はい。何でしょう。」
「ソフィア、愛してる。俺と婚約してくれないか?」
「エッ?!」
さすがにロエルの発言に驚いてしまい、ソフィアは驚きの表情で顔を上げた。
「やっと俺を見てくれた。」
ロエルはにっこりと微笑んだ。
「今、こ、こ、婚約とおっしゃいましたか?」
「いかにも。」
「も、申し訳ありません。あまりのことで訳が分からないわ。婚約する理由を教えていただけますか?」
と、ソフィアは率直に疑問を投げかけた。
「ソフィアの力は狙われている。俺は今回のことで君が俺の中でとても大きな存在になっていることに気づいたんだ。君を守るには俺の近くにいるのが1番いいんだ。」
「今でも充分近くにいるわ。」
「肩書きが必要なんだ。俺の婚約者ともなれば、もう誰も簡単に手出だしは出来なくなる。」
「でも、婚約となればいずれは結婚ということに。結婚は愛する者同士がするものでしょう?」
「俺は心からソフィアを愛している。結婚したいと思っている。ソフィアの気持ちを聞かせてくれ。」
「私は…。」
と、ソフィアは返事に困った。ソフィアの中でロエルの存在は大きいが、それが愛なのかどうか、まだ自分の気持ちがよく分からなかったからだ。
困っている様子のソフィアを見かねて、ロエルは、
「返事は急がないが、君を守る為に嘘でも婚約はするよ。いいね?」
「…分かりました。」