COSMOS
頷いた。

頷き、涙をぼろぼろと流しながら、前原さんの右手を掴んだ。


「本当に...本当に本当に、前原楓花になっていいの?」

「もちろんだよ。これがボクから楓花への最大のプレゼントだ」

「ありがとう......友くん......」


ワタシのペンが遂に桃井さんに渡った。

まさかこんな時に役に立つとは。

やっぱ持つものは黒ペンだな。

それにしても、こんな幸せに満ちた瞬間、滅多にないだろう。

限りある命を全身で感じながらも、未来へと繋げる覚悟をする。

これこそ、愛が成せる最大で最強の技なのだろう。


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