COSMOS
楠木さんも佐伯さんも落ち着いた頃、私は2人を向き合わせた。

佐伯さんは前髪をいじり、楠木さんは俯いている。

この微妙な距離を縮めるのが最後の最後のミッション。

私は佐伯さんの右手を取り、楠木さんの前に出した。


「えっ?」

「自分で言って下さい。言うこと、分かってますよね?」

「あっ、はい」


照れくさいのか目線がキョロキョロと泳いでいる。

でも、ここまで来たら後は自分でなんとかしなくては。

私はこれ以上、加勢しないっすよ。

と、思ったその時だった。


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