半妖の狐耳付きあやかし令嬢の婚約事情 ~いずれ王子(最強魔法使い)に婚約破棄をつきつけます!~
少し心配したツヴァイツァーが、娘を呼ぶ。
「可愛いリリア、そう警戒しなくてもいいんだよ。いちおう手紙で色々と先手は打って、連れる護衛に関しても、人選させる旨の返事だって聞いてるから」
「へぇ。ふうん」
「全然信用されていない……」
「そりゃ、こっちから牽制するような手紙を送ったあとで、ごりごり婚約を押してくる返事を寄越されたら、そうなりますって」
アサギが、おろおろとするツヴァイツァーにしれっと教えた。
「でもアサギ、いつもあーんなに愛らしい俺の、可愛い可愛いリリアが『喧嘩を受けて立つ』みたいな――」
「まったく旦那様にそっくりじゃないですか。まさに小さな旦那様です」
「んなわけねぇだろ俺も大人になったんだよ!」
ツヴァイツァーが、胸倉を掴んでドスの利いた声で凄んだ。結婚前も知っているアサギは、はははと作り笑いでさりげなく事実を述べる。
「だから、そういうとこ全く変わってないんですって」
その様子を、屋敷の前に並んだ使用人達が心配そうに見ていた。アサギはそれにも気付いていたから、言いながらひらひらと片手を振って大丈夫だと伝えていた。
そうしている間にも、行進して向かってくる、王宮からの訪問達の姿が見えてきた。
「可愛いリリア、そう警戒しなくてもいいんだよ。いちおう手紙で色々と先手は打って、連れる護衛に関しても、人選させる旨の返事だって聞いてるから」
「へぇ。ふうん」
「全然信用されていない……」
「そりゃ、こっちから牽制するような手紙を送ったあとで、ごりごり婚約を押してくる返事を寄越されたら、そうなりますって」
アサギが、おろおろとするツヴァイツァーにしれっと教えた。
「でもアサギ、いつもあーんなに愛らしい俺の、可愛い可愛いリリアが『喧嘩を受けて立つ』みたいな――」
「まったく旦那様にそっくりじゃないですか。まさに小さな旦那様です」
「んなわけねぇだろ俺も大人になったんだよ!」
ツヴァイツァーが、胸倉を掴んでドスの利いた声で凄んだ。結婚前も知っているアサギは、はははと作り笑いでさりげなく事実を述べる。
「だから、そういうとこ全く変わってないんですって」
その様子を、屋敷の前に並んだ使用人達が心配そうに見ていた。アサギはそれにも気付いていたから、言いながらひらひらと片手を振って大丈夫だと伝えていた。
そうしている間にも、行進して向かってくる、王宮からの訪問達の姿が見えてきた。