<続>双星の煌めきは月夜に魅せられて
THREE STARS






体型維持なり、体調管理なり、これからもっと丁寧にしていかないと。

モデルになったことで、気をつけることが増えた月那。


有名オーディションに受かったという話題性のある肩書きを背負ったおかげで、早速いくつか仕事がやってきたのだ。


「月那……?」

「おはよ、朔夜。朝ご飯ならもうできてるよ」

「ふわぁ……ありがとう」


欠伸をこぼしながら、リビングへと現れた朔夜。

壁にかかった時計を見るとまだ朝の6時。


「最近、早いね」

「そうなの。ちょっと気分転換に朝型になろうと思ってね」


月那は朔夜と同じ夜型。

夜中の方が作業が捗ると言って、朝は遅刻しないギリギリを狙って起きている。

いつもなら、まだ寝ていてもおかしくないのである。


それなのに、ここ1週間は早起きをしている。

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