きみのこと、極甘にいじめたい。
それで……? 何なんだろう、あの格好。



部屋着をきた素直は、まるで悪いお姉さんだ。


テロテロしたピンクのワンピース一枚。



ボタンを上まで締めたところで首元は無防備に開いているオープンカラーだし、丈は膝上だし。



最初はちょっと狙ってんのかと思ったけど、純粋に、馬鹿なだけだった。



そういうところは、中学の時のままなんだなって思う。



ほんとあいつは、天然小悪魔。


勘違い男製造機だと思う。



――あの頃。




素直は俺に、気を持たせるような態度取ってきて、毎日ドキドキさせられた。



告白されて…それで……。



あ。ちょっと思い出すだけで心臓握りつぶされてるみたいに痛いから、この話はやめておく。トラウマといっても過言ではない。



とにかく、素直が転校する前に、いろいろあって疎遠になっちゃったわけだけど。


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