きみのこと、極甘にいじめたい。

「もしかして、毎日してる?」


「うん」


と、のんびり立ち上がったかとおもえば、


「え、だめだった?」


と遅れて慌てるんだから、吹き出してしまった。



「駄目じゃないよ、いいけど……! ていうか嬉しいけど! なんでそんなことしてるの?」


「なんでって言われても。素直のお母さんなんだから、挨拶したほうがよくない?」


「……なんっていい子なの……っ」



ちょっとハンカチくださいな……。



「理太が毎日お参りしてたなんて、今まで気づかなかったなぁ……なんでだろ」


「基本的に素直がいないときにしてたからじゃないかな」


「そうなんだ」



「だって素直は無駄に早起きして、俺のこと置いて学校いくんだもんね……」



う、なにその悲しそうな顔……。


罪悪感が今日も元気に顔を出す。



「……それは、でも……仕方ないんだよ……」



こんな目立つイケメン理太と一緒に登校してるところなんて見られたら人生終了なの。


わかってよ……理太……。


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