アメリカで誘拐された時の脱出方法!
アルフレッドの狂気的な笑みに、あたしは「うん……」と頷くことしかできない。そしてどうやったら脱出できるか次の作戦を考え始めた。



夜、アルフレッドにお風呂に入りたいと頼むと、ナイフを突き付けられながらお風呂場まで連れて行かれた。

「俺は外で待ってるから」

そう言われてアルフレッドが脱衣所の扉を閉める。あたしは窓から脱出しようかと思ったけど、お風呂場の窓は小さすぎてダメだった。

眠っている時もずっとアルフレッドに監視されていたから、脱出することはできなかったし、そもそもお風呂の時には外された拘束はまたされていたし……。

ついに朝を迎えてしまった。今日はまだ学校がある。アルフレッドはあたしに朝ご飯を食べさせると学校へ行く支度を始めた。

「トイレに長時間行けないのはかわいそうだから足は自由にしてあげる。でも、逃げられないからね」

アルフレッドにそう言われ、あたしは「わかってるよ」と返す。口調だけは彼に殺されてコレクションにされることを受け入れたかのように……。
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