遠い記憶
「岡田さん!
佐伯三郎の父の佐伯 光太郎と申します。
三郎が大学に入学してからこちらの圭介君やお父さん、お母さんにお世話になりながら暮らしていた事は、知っておりました。

挨拶が遅くなり、本当に申し訳ございません。」
光太郎さんは、深々と頭を下げた。

「いえ、 妻が亡くなった際は、お花やお香典をいただきありがとうございました。
今日は、三郎君の事で、何か…?」
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