遠い記憶
俺も、親父が生きているうちに何とか婚約だけでもと思い、美紀にプロポーズした。

「美紀、俺は親父の事が無くても、美紀の事が大好きだ! 
ずっと死ぬまで側にいて下さい!」
っと、婚約指輪を出すと、

「ハイ! じゃあ、圭介がちゃんと指輪嵌めて!」
と左手を出した。

俺の震える手で、震えてる美紀の左薬指に婚約指輪を嵌めた。


その日のうちに2人で小林家に行き、
お義父さんとお義母さんに挨拶をした。

2人共、許して下さった。  

そして、お義父さんから、早めに家族だけで結婚式をしたらどうかと、提案された。

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