遠い記憶
葬儀は既に予約してあり、
ビックリする俺と急遽帰国した良介に、美紀のお父さんから親父の話を聞いた。

葬儀が終わり、いろんな手続きを良介と2人で自宅でしていると、
美紀のお父さんと弁護士さんが訪ねて来て、遺言を頼まれたと内容を説明された。

母さんと父さんの生命保険金は、半分ずつ。
店と自宅のある土地を売ったお金も2人で半分ずつする事だった。

土地は、親父がサブの親父さんに頼み、
バブル景気でもあったがスゴイ高値で、佐伯コーポレーションが買取る事になっていた。

俺は、月末までにアパートへ引っ越しする事になってもいた。

何がなんだかわからない事だらけ…

長男なのに、何も社会の事がわかってない自分が嫌になった。

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