【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


ああ、律くんにはホント敵わない。

結局いつだって私の気持ちは律くんに動かされる。

さっきはどん底に突き落として、今度は雲突き抜けるくらいまで上げていく。

まるでジェットコースター。

それも世界一を誇る。


「聞かれたくないことなんかじゃ……ないよ」


誰かに聞かれて困ることでも、嫌なことでもない。


「律くんのいいところは、知ってもらいたいって思うから……っ」


チラッと目を上げれば、微かに驚きを見せた律くんがいて。


「やばいな、俺」


独り言のように呟いた律くんは、再び私を見つめ返した。


「そういうとこが可愛いって、なんでわかんねぇの?」


フッと笑った律くんの唇が近づいて、これ以上ないくらい心臓が暴れだして。
< 102 / 391 >

この作品をシェア

pagetop