【完】無気力ですが、ベタ惚れ彼氏の溺愛方法に困ってます


3日後の夜。

風邪も治って元気になった律くんからメッセージが届いた。


画像が送られてきた私はついに律くんが自撮り!?と、絶対にありえないことまで想像しちゃうくらいに嬉しくて。


スマホをタップしてメッセージを開いた。

そこには、自撮りよりも嬉しい写真が届いていた。


“救出成功”というメッセージが見える。


「あっ!」


その画像は、一枚だけ割れていなかったウサギのクッキーだった。


「……って。これ、会長様が預かってたんじゃ!」


次の日、どんな手段を使ったのか律くんに聞いてみたけれど……


「絶対言わない」


いくら聞いても教えてくれなかったのだった。
< 266 / 391 >

この作品をシェア

pagetop