南の島のクリスマス(十年目のラブレター)
薫(天使薫)…生れてから高校まで島で一緒に育った幼馴染。島にいた頃は泣き虫のアタシの保護者的存在だった。
「ヤッホー、未来!久しぶり」
「あ、薫…久しぶりだね。一年ぶり?」
「えー!もうそんななる?」
相変わらず薫は元気が良い、というか声が大きい。受話器を耳から離しても十分会話ができるほど。
「どうかした?」
「別にそういう訳でもないけど…今年のクリスマス、島に帰って来るよね?托が気にしてるからさ」
また貴方の顔が浮かぶ。
「多分…」
「何?そのやる気のなさ!」
やる気がない訳じゃない。
准を忘れた訳でも諦めた訳でもない。
「ヤッホー、未来!久しぶり」
「あ、薫…久しぶりだね。一年ぶり?」
「えー!もうそんななる?」
相変わらず薫は元気が良い、というか声が大きい。受話器を耳から離しても十分会話ができるほど。
「どうかした?」
「別にそういう訳でもないけど…今年のクリスマス、島に帰って来るよね?托が気にしてるからさ」
また貴方の顔が浮かぶ。
「多分…」
「何?そのやる気のなさ!」
やる気がない訳じゃない。
准を忘れた訳でも諦めた訳でもない。