南の島のクリスマス(十年目のラブレター)
「こりゃ…無理ばい。いくらタカさんでん。」
「でも…准坊にゃえらいな金がいるんじゃろう?」


「親なら誰でん…なあ?」


「俺のせいじゃけん!俺があげなこつ…知らせさえせんかったら良かったんじゃ!タカにもしもんこつあったら…俺のせいじゃ!」


   嵐はそれからも
    ますます強くなるばかりで…
  漁協のみんなも家族も一晩中、詰所(つめしょ)
   高吉の無事を祈る他なかった。


その場には、当然、准も未来も、そして薫、托みんないた。



「母ちゃん…俺のせいなんやろ?」
「…違うけん…准は気にせんとよ。」

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