堕天使系兄の攻略方法。
今だってこんなに顔が近くてドキドキしてるのは私。
顔が真っ赤なのも私。
明らかにこの一方通行な気持ちをどこに着地させればいいか迷走してる。
やっぱりこの人の攻略方法はさっぱり分からない。
「確かに最初はそう思ってたよ。…でも今は逆にびっくり。
───…お前が可愛くてたまんない」
時間が止まった。
目の前に星が散らばって、瞬きをさせるとまた星が増えてゆく。
「なっ…なっ、なに…あんなにバカにしてたのにっ!」
「本当どうしちゃったんだろうね俺。どうしちゃったと思う?」
「知らないよっ!」
顔が近い。
トントンと叩いたってびくともしない。
どうしよう、こんなところを誰かに見られちゃったら駄目なのに。
でも好きな人とこうしてくっ付けることが何よりも嬉しい。
「柚ちゃん、入るわよー?」
「ぅわぁっ…!!」
コンコンとノック音。
私はすぐに膝の上から飛び上がるようにして立ち上がろうとしたけど、バランスを崩してベッド下へと落ちた2回目。