堕天使系兄の攻略方法。
「…なにがあったの?もしかして喧嘩…?」
「いや誤解だよ母さん。こいつがね、勝手に落ちただけ」
「大丈夫…?勉強頑張ってるかなーってイチゴ持ってきたの」
ごめんお母さん、勉強なんか全然やってない…。
なにしてたんだっけ私。
なに………してたんだっけ。
「湊も柚ちゃんをからかうのは程々にするのよ」
「もちろん」
本当に分かってるのかなこの人…。
ベッと舌を出してくるし、心配もしてない「大丈夫?」が聞こえる。
それでもお母さんはどこか嬉しそうだ。
「ふふっ、兄妹って感じがするわ~。仲良くやってくれてお母さん嬉しい」
ズキッ。
胸が痛くなった。
「年頃の2人だから少し心配だったけど、大丈夫そうね。あなた達はこの先もずっと兄妹なんだから」
兄妹、それはもちろんわかっている。
十分すぎる程にわかってる。
この笑顔を壊させてはいけないと、私の中の天使が言っていて。